熱中症の対処法 熱中症のメカニズム あさの治療院 札幌の鍼灸
今回の話も熱中症です。
熱中症とは体温調整が破綻して身体の深部温が上がりすぎて出てくる症状です。
深部温が上がると何が問題かと言うと各臓器の働きが低下、停止、臓器の損傷して行くからです。
特に脳がダメージを受けるとマズイので脳に血を送る首の横の太い血管を冷やしなさいと言われる訳です。
他の臓器が助かっても脳がやられると最終的には死につながるので着目点は間違っていません。
脇の下を冷やす、鼠径部を冷やす、これは太い血管、脳に近い血管を素早く冷やしたいと言うことでしょう。
熱中症の初期なら効果があるかもしれませんが吐き気がでる位まで進んでいるとあまり効果はありません。
水風呂や水を頭から背中にかけてシャワーで冷やす位までしないと症状はなかなか取れません。
これは冷やす効率の問題で荒っぽいですが効果的です。
止め時は寒さが辛くなってきたら終了です。
大雑把に冷やすので冷えすぎてしまう部分がでるのが欠点ですが。
前回の話で肩甲骨の間を冷やすのが効果的と言った理屈を話そうと思います。
ここを冷やすのは何処を目標にしているのかと言うと肺と心臓です。
なるべく血を冷やすのは大本からが手っ取り早いという発想です。
加熱されて戻った血は心臓に入り次に肺に送り出され再び心臓にもどり全身に送り出されます。
肋骨や背骨や筋肉で直接では有りませんが心臓に最も近いのは胸でも脇でもなく背中、肩甲骨の間なのです。
おそらく心臓も肺もかなり熱を帯びているので適性な温度になるのには時間がかかります。
ですが体感としては冷やし始めた瞬間から効果を感じられるはずです。
これは人が本来持っている生存の為のメカニズムで熱い、痛い等の刺激は不快と感じ避ける、
心地良い状態を選択するという生体にストレスをかけない為のセンサーだと思います。
実際に冷えた血液が脳に届いて脳内温度が下がるには時間がかかると思うのですが、
熱い物に手を触れたときに瞬間的に引っ込めるように、この冷たさを待ってましたと脳が判断しているのだと思います。
では冷やすと身体はどう感じるのかと言うと「気持ち良い、すぅーとする、楽ー」です。
この心地良いと感じる間は冷やし続けてください。
血液が直接冷やされている訳でなく骨や筋肉が冷え次に肺と心臓を覆っている胸膜が冷え、それから肺と心臓が冷えと
時間がかかるはずなので、心地良さがあるうちは冷やし続けて下さい。
充分に冷えると心地良さが減ります。
温かい物に触って気持ち良く感じたり温かい飲み物が美味しく感じたら冷やすのは終了です。
次回も熱中症について話そうと思います。
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