男は疲れに鈍感 あさの治療院 札幌の針灸治療

2019/09/28 ブログ

前回話したのは年と共に疲労を自覚でき難いと言う事です。


そして若い頃と同じ方法では元通りにはならないことを分かっていない人がいると言う事です。


この思い込みの延長上に昔はこれ位の無理なら乗り切っていた、以前より無理は効かないけれど大丈夫と判断してしまう問題です。
蓄積疲労の程度にもよりますが若い頃の様に症状が出ている場所だけで治療ポイントが完結する事は無いのがほとんどです。


虫歯に例えるのが適切かは分かりませんが一番痛い歯は自覚できますが他の虫歯は感じないのに似ています。
虫歯の場合は神経を刺激するレベルまで行くので痛み待ったなしです。


しかし身体の場合は血行不良などで起きる事が多く症状も神経に触る様な暴力的な痛みで無く虫歯の様に不可逆的な訳でも無いので血行が改善するとある程度は症状も改善します。
少し改善すると元通りになった訳では無いけれど自覚としては無理の効く以前の状態になったと勘違いしてしまいます。でも疲れた分を次の日に取り戻す為に休息がが取れると良いのですが、時間が経ってから取る休息は少し効率が悪いような気がします。その為少しづつ疲れが溜まって行きます。

                                                                         地味な体調下降時のワナで疲労蓄積のループが出来上がり易い状態です。
ずっと右肩下がり、ずっと左肩上がりと言う人はあまりいません。ほとんどが上がったり下がったりでそれなりの疲労蓄積ですんでいるのですが、たまに順調に右肩下がりの人がいます。


こういう人は重大な問題になり易いので説明をします。
一般的に若い人の方が高齢者と比べて刺激に対して過敏です。
これは刺激に対する感覚受容器がしっかり働いているのか明確な理屈は不明ですが経験上間違いないと思います。
若い人ならあり得ない事ですが高齢者は胃潰瘍なのに吐血するまで気付かったりするのもこれに当てはまると思います。


メカニズムは不明ですが年と共に感覚がに鈍る様で上記のような疲労蓄積のワナに陥り大ごとになってしまう。物凄く疲れていても身体のSOSの症状を発信していても何となくシンドイかな位の感じで働き続けるわけです。


身も蓋もない言い方をすると最悪は過労死、運が良ければ突然倒れて気付いた時は病院、この間の状態のどこかと言うことです。


長くなってしまいましたが男性が疲れを自覚できないメカニズムをまとめてみました。


次回は見落としている疲れ具合の目安について話します。

 

 

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